【食品メーカー向け】MCTオイルの加工食品を紹介!加工法や注意点、注目される理由

【食品メーカー向け】MCTオイルの加工食品を紹介!加工法や注意点、注目される理由

「体脂肪を減らす」「すばやくエネルギーになる」などの健康効果で注目されているMCTオイル。コーヒーなどに入れて使うイメージを持つ人は多いのではないでしょうか。

しかし、近年、食品メーカーの間では技術が進んでおり、MCTを活用した様々な機能性加工食品が市場に登場しています。

本記事では、食品開発の現場で役立つMCTオイルの基礎知識や注目されている理由、実際の加工方法、具体的な食品例、取り扱いの注意点を紹介します。

MCTオイルを活用した商品づくりを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

MCTオイルの加工とは?

MCTオイルの加工とは、中鎖脂肪酸を主成分とする油脂を、飲料やスープ、菓子、プロテインパウダーなど様々な食品に応用する製造技術のことです。具体的には、MCTオイルを乳化させたり、他の油脂と組み合わせたり、あるいは粉末(パウダー)化したりします。

原料となるMCTオイルは「Medium Chain Triglyceride(中鎖脂肪酸トリグリセリド)」の略称で、ココナッツやパームフルーツなどに含まれます。

一般的な植物油(長鎖脂肪酸)と比べて、短時間でエネルギーに変わるのが特徴です。元々は医療やスポーツ、介護などで利用されていましたが、近年は健康志向の高まりを受け、一般食品への応用が進んできました。

MCTオイルを使った加工食品が注目される理由

ここでは、MCTオイルを使った加工食品が注目される理由を具体的に見ていきましょう。

1. 健康志向・ダイエット志向の高まり

近年、消費者の間では「糖質を控えたい」「脂肪を減らしたい」「カラダづくりをしたい」といった健康や美容への意識が高まっています。

とくに「糖質オフ」や「ケトジェニックダイエット」といったライフスタイルの広まりにより、エネルギー効率が良く、脂肪として蓄積されにくいオイルとして、MCTオイルが注目を集めています。

MCTは摂取後、肝臓ですばやく分解・代謝され、エネルギーとして消費されやすいため、ダイエットやスポーツ時のエネルギー補給、高齢者の効率的な栄養摂取にも適しているのです。こうした背景から、MCT加工食品の市場は年々拡大しています。

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2. 機能性表示食品との相性が良い

MCTオイルは、機能性表示食品としての表示に対応できる成分です。実際に機能性表示食品として消費者庁に届出されているMCT配合商品が存在しています。

たとえば、森永製菓の「MCT Light」シリーズや、キッコーマンソイフーズの「SoyBody +MCT」など、機能性表示食品としてMCTの効能を謳った商品が提供されています。

MCTの効能を上手く活用することで、マーケティング効果を高めることが可能です。商品パッケージに「体脂肪を減らす」と明記すれば、一般的な加工食品との差別化が図れるだけでなく、購買意欲の高い消費者層への訴求力も一段と強まります。

3. 加工のしやすさ

MCTオイルは無味無臭であるため、食品の味や香りに影響を与えにくいです。液体のままではスープやドレッシング、飲料などに簡単に加えることができ、パウダー化すれば焼き菓子やシリアルバー、青汁粉末など、より多様なカテゴリーにも対応可能です。

パウダー化されたMCT素材は、製造工程に組み込みやすく保存性も高いため、常温物流が可能な商品にも適しています。この柔軟性・汎用性の高さが、食品開発現場での採用率を高めている要因のひとつです。

MCTオイルの使い方・加工方法

それでは、MCTオイルの加工方法を見ていきましょう。

1. MCTオイルをそのまま加える

液体のMCTオイルをそのまま配合する最もシンプルな方法です。スープやドレッシング、飲料など水分の多い食品との相性が良く、乳化剤を併用することで均一な仕上がりが可能になります。

また、少量でもしっかりと機能性が発揮されるため、味の変化が少なく、栄養強化目的での利用にも適しています。

2. MCTオイルをパウダー化して使う

液体のままでは使用が難しい製品(焼菓子、粉末飲料など)には、パウダー化されたMCTオイルが有効です。近年では高含有のMCTパウダー製品も登場しており、タンパク質や他の栄養素と組み合わせた機能性食品の開発が進んでいます。

製品例としては、プロテインバーやスティックタイプのサプリメントなどがあり、軽量で携帯性に優れた商品設計が可能です。

3. MCT(中鎖脂肪酸)とLCT(長鎖脂肪酸)を組み合わせる

MCT単体ではなく、他の油脂(LCTなど)と組み合わせることで、風味や安定性を調整する応用技術もあります。たとえば、加熱耐性を高めたい場合や特定の食感を演出したい場合には、LCTとのブレンドが有効です。

このような高度な加工は、油脂メーカーや原料サプライヤーとの連携が必要となるケースが多いため、信頼できる外部パートナーと連携して取り組むのが望ましいでしょう。

永和物産では、MCTオイル単体のご提供はもちろん、こうしたブレンドオイルのご提案や開発サポートも行っておりますので、お気軽にご相談ください。

MCTオイルを活用した加工食品の具体例

MCTオイルは、さまざまなカテゴリの食品に応用されています。ここでは、MCTオイルを活用した具体的な加工食品を見ていきましょう。

1. お菓子・スイーツ系

焼き菓子やチョコレートなどのスイーツ類にもMCTは多く活用されています。パウダー化されたMCTを使用することで、焼成工程においても風味や食感を損なうことなく、栄養価を高めることができるのです。

実際に、MCT配合のビスケットやチョコバーといった商品も販売されており、手軽に健康機能を摂取できるおやつとして高い評価を得ています。

2. 飲料・スープ系

スムージーやヨーグルトドリンク、ポタージュスープなど、液体系の製品にもMCTオイルはよく用いられます。MCTオイルは無味無臭であるため、素材本来の味を邪魔せず機能性を加えられます。

また、温かい飲料やスープにも使用可能ですが、MCTオイルは高温には弱いため、製造工程では加熱タイミングや温度管理に工夫が必要です。

3. パウダー食品・青汁系

青汁やプロテインパウダーなどの粉末食品との相性も抜群です。MCTパウダーを使用すれば、他の栄養素とブレンドしやすく、粉末状態のままスティック包装などで提供することが可能です。

健康食品市場での訴求力が高く、継続摂取を促す「手軽さ」が大きな差別化ポイントになります。

MCTオイルの加工に関する注意点

便利で機能的なMCTオイルですが、加工や摂取にあたっては、いくつかの注意点があります。製品開発を進めるうえで押さえておきたい、MCTの取り扱いに関する注意点を以下にまとめました。

1. 加熱には向かない

MCTオイルは発煙点が比較的低く、約160℃前後といわれています。そのため、揚げ物や炒め物といった高温調理には向きません。揚げたり炒めたりすると煙が出て危険です。また、MCTの品質や効能に悪影響を及ぼしかねません。

加熱によって酸化しやすくなるため、加工食品では「加熱しない」「加熱しても低温帯にとどめる」などの工夫が必要です。

2. 多量摂取はNG

MCTオイルは、体内で素早くエネルギーとして使われる反面、一度に多量に摂取すると胃腸に負担がかかり、腹痛や下痢を起こす場合があります。また、脂質の過剰摂取により、栄養バランスが崩れたり、カロリーオーバーになることもあります。

そのため、一食あたりの摂取量は3〜5g程度に抑えるのが一般的です。加工食品の設計においても、過剰摂取を避けるための適切な配合量を検討することが重要です。

3. 機能性表示をする場合は届出が必要

MCTオイルを使った製品に「体脂肪を減らす」「エネルギー効率が良い」といった機能性を表示するには、消費者庁への機能性表示食品の届出が必要です。

  • 有効成分量の明示(例:中鎖脂肪酸〇g)
  • 臨床データの提示
  • 表示内容の根拠となる研究資料の提出

これらの要件等を満たし、消費者庁に届出が受理されることで「機能性表示食品」として販売できるようになります。

そのため、製品開発の初期段階から、成分設計・摂取目安・科学的根拠の収集を見据えた準備が必要です。MCTオイルを用いた機能性表示を検討する際は、制度の要件とプロセスを十分に理解したうえで進めることが重要です。

まとめ

MCTオイルは、すばやくエネルギーに変わり、体脂肪になりにくい特性から、健康・美容・スポーツ・高齢者向け食品などの分野で高い注目を集めています。

無味無臭で加工しやすく、乳化や粉末化技術を活用すれば、飲料・スープ・焼き菓子・粉末食品など幅広いジャンルへの応用が可能です。また、機能性表示食品の素材としても活用でき、商品の付加価値を高める上でも有望な素材といえるでしょう。

食品メーカーとして、これからの開発トレンドに対応するためにも、MCT加工食品の開発を検討してみてはいかがでしょうか?

永和物産では、MCTオイルを含む食品素材を多く取り扱っています。製品設計や機能性表示に関するご相談も承っているので、MCT加工食品の開発をご検討の際は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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